コンプレッサーの定期点検の周期と点検項目│株式会社 エス・エヌ・ジー(愛知県)
定期点検のメリットと周期について
ここでは定期点検を行うメリットについて紹介します。また、どれくらいの周期で点検をすべきかについても併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
コンプレッサーの定期点検は法的に義務付けられているわけではありません。しかし、長く安全に使用するためには、点検作業は必須と言えるでしょう。点検を行うことで、コンプレッサーの性能を回復させたり、異常事態に早く気づくことができます。
では、具体的なメリットについて見ていきましょう。
メリット1:維持費の削減
定期点検を行う最大のメリットは、予防保全ができることです。予防保全により、計画的に予算を組んだり、定期点検を生産計画の合間に組み込んだりできます。
このようにすることで、定期点検時に異常箇所を事前に見つけることが可能です。
もし突然コンプレッサーが動かなくなった場合、無駄なコストが発生することは容易に想像できます。作業効率を低下させる要因に対して事前に対処できるのは、大きなメリットです。
メリット2:事故を防ぐ
定期点検を行わないと不具合が発生しやすくなります。また、定期点検をしなかった場合の故障は、その被害が大きくなる傾向があります。大きな故障の場合、長期間コンプレッサーを稼働できなくなることもあります。
こうした事態に陥ると、生産性は極端に低下してしまいます。安心安全に使用するためには、定期点検が欠かせません。
定期点検の周期
故障を未然に防ぐためには、取扱説明書を参考にするのが最もおすすめです。目安としては、稼働時間が6000時間を超えるごとに点検を行うのが良いでしょう。
また、6000時間を超えない場合でも、1年経過したら定期点検をしてください。もちろん、これらの数値はあくまで目安です。設置環境や稼働状況によっては、より頻繁に定期点検を行った方が良いこともあります。
さらに、定期点検を行っている場合でも、6〜7年でオーバーホールを実施することをおすすめします。そして、12〜16年が経過したら、更新を検討することが望ましいです。
以上の点を参考にして、コンプレッサーの定期点検を行い、長期間にわたって安全かつ効率的に使用しましょう。
コンプレッサの点検内容
コンプレッサの点検は、基本的なチェックから専門的な診断まで多岐にわたります。日々の点検、定期的な点検を合わせて、点検内容と頻度は以下の通りです。(※油圧式コンプレッサの場合)
毎日の点検項目
・空気タンクのドレン抜き
1週間ごとの点検項目
・潤滑油量の確認
・安全弁の動作確認
・異常振動、異常音の有無
1ヶ月ごとの点検項目
・制御機器の動作確認
・ボルト、ナット、ネジ類の緩み確認
・ベルトの張り具合と傷み確認
・フィルタの点検
1年ごとの点検項目
・圧縮空気の漏れ確認
・電装品、電磁開閉器、圧力開閉器等の点検(電磁開閉器は4年毎に交換が必要です)
随時の点検項目
・潤滑油の交換
・その他(配管部品、接続管、ゴムホース、樹脂チューブ、防振ゴム等の点検。ゴムホース、樹脂チューブは4年毎に交換が必要です)
非常に多くの点検項目がありますが、これらの点検を徹底することで、長期間にわたってコンプレッサを安心して使用することができます。
コンプレッサーの修理・メンテナンス事例
①コンプレッサーの省エネ改善事例
こちらは、コンプレッサー点検工事です。
Vベルトが劣化していたため、Vベルトの交換と定期的なメンテナンスを行いました。メンテナンスを行ったことで、コンプレッサーも従来より効率よく稼働することができるようになり、大幅な電気代の削減にもつながっています。
当社では、省エネに直結する工事サービスを展開しておりますので、電気代の高騰にお困りの方は、お気軽に当社にご相談ください。
②スクリューコンプレッサーの点検・メンテナンス事例
当事例では、お客様より「コンプレッサーの定期点検を行ってほしい…」と依頼いただきました。
そこで、消耗部品の交換と分解・清掃・組立を行いました。その結果、単に、コンプレッサーのトラブルレス化につながったのみならず、稼働率も大幅に改善し、電気代の削減にも直結しました。コンプレッサーのメンテナンスによる省エネ化のことなら、当社にお任せください。
愛知県の工場の省エネ対策は、当社にお任せください!
今回は、コンプレッサーの定期点検の周期と点検項目についてご紹介いたしました。
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