油圧ポンプの代表的なトラブルとその対策
油圧ポンプは、建設機械、産業機械、自動車など、幅広い分野で動力源として活躍する重要な機器です。しかし、適切なメンテナンスを怠ると、様々なトラブルが発生し、機械の停止や事故につながる可能性があります。
この記事では、油圧ポンプの代表的なトラブルと、その対策について解説します。
油圧ポンプの代表的なトラブル
油圧ポンプのトラブルは、主に以下の4つに分類できます。
・油圧低下: 油圧が正常値よりも低下する
・油漏れ: 油圧ポンプや配管から作動油が漏れる
・異音・振動: 油圧ポンプから異常な音や振動が発生する
・油温上昇: 作動油の温度が異常に上昇する
これらのトラブルは、様々な原因によって引き起こされます。
トラブルの原因と具体的な症状
以下に、トラブルの原因と具体的な症状をまとめました。
●油圧低下
・原因:作動油の不足、油圧ポンプの摩耗、配管の詰まり
・症状:機械の動作不良、動作速度の低下、負荷がかからない
油圧低下の原因と対処法は「油圧ポンプの圧力低下を防ぐ!原因と効果的な対処法、そしてメンテナンスの重要性」で、より詳しく解説しています。
●油漏れ
・原因:パッキンやオイルシールの劣化、配管の緩み、ホースの損傷
・症状:油圧ポンプ周辺の油汚れ、油圧低下、油圧作動油の減少
●異音・振動
・原因:油圧ポンプ内部の部品の摩耗、ベアリングの損傷、キャビテーション
・症状:ガラガラ音、金属音、振動、機械の動作不安定
キャビテーションなど、エアの混入による異音は「エア抜き」で解消できることがあります。手順は「油圧ポンプのメンテナンス:エア抜きの重要性」で解説しています。
●油温上昇
・原因:作動油の劣化、油圧ポンプの容量不足、冷却不足
・症状:作動油の粘度低下、油圧ポンプの性能低下、機械の停止
当社でも、油温が65℃近くまで上がっていた油圧ユニットにオイルクーラーを取り付け、36℃まで下げた事例があります。記事の後半で、写真とあわせてご紹介します。
トラブルの対策と予防
これらのトラブルを防ぐためには、以下の対策と予防が重要です。
・定期的な点検・メンテナンス: 作動油の量や状態、油圧ポンプや配管の漏れ、異音・振動、油温などを定期的に点検します。
・適切な作動油の管理: 作動油の定期的な交換、適切な粘度の作動油の使用、異物混入防止を徹底します。
・フィルターの清掃・交換: 作動油フィルターの清掃・交換を定期的に行い、作動油の清浄度を維持します。
・油圧ポンプ周辺の清掃: 油圧ポンプ周辺を清潔に保ち、異物や汚れの蓄積を防ぎます。
・異常時の早期対応: 異音、振動、油漏れなど、異常が発生した場合は、速やかに運転を停止し、原因を特定して修理します。
点検の具体的な項目と頻度は「油圧機器の具体的な定期的な点検・メンテナンス」で詳しくまとめています。
当社の油圧機器の施工事例
油圧ユニット改造工事(製造業)

シャーリング機械の油圧ユニットを更新したところ、油温が65℃近くまで上がり、作動油の劣化が心配される状態になっていました。そこで水冷式のオイルクーラーを導入し、当社は水冷配管用の穴開けと、油圧ホース・バイパスブロックの設置を担当しました。施工後は油温が36℃まで下がり、安定して稼働しています。
工期:3日/延人数:5人
>>油圧ユニット改造工事の施工事例を詳しく見る
オイルマチック洗浄(製造業)

作動油の温度を一定に保つ冷却装置(オイルマチック)が温度異常で止まり、生産ラインが停止するトラブルが続いていました。当社で点検を行い、熱交換器のフィンを洗浄して熱交換の効率を回復させたところ、停止は起きなくなり、電気代の削減にもつながりました。
工期:1日/延人数:2名
>>オイルマチック洗浄の施工事例を詳しく見る
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「油圧機器の故障の予兆! 定期的な点検・メンテナンスで対策!」では、トラブルが起きる前に現れる音・圧力・温度・においなどの変化を、予兆として整理しています。
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今回は、油圧ポンプの代表的なトラブルとその対策についてご紹介いたしました。
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