エアコンプレッサーから発生する騒音の原因とその対策
エアコンプレッサーの騒音問題は、故障の兆候であり、放置すると大きな問題につながる可能性があります。この記事では、コンプレッサーの騒音の原因とその対策について解説します。
エアコンプレッサーとは?
コンプレッサーは、空気を圧縮して高圧の空気を供給する装置で、工場、建設現場、家庭用エアコンなどで使用されています。主な種類としてレシプロ式、スクリュー式、スクロール式があり、それぞれの性能と騒音レベルに違いがあります。
レシプロ式(ピストン式)
ピストンがシリンダー内を往復し空気を圧縮しますが、振動や摩擦が多く、騒音が大きいのが欠点です(65~70dB以上)。
スクリュー式
2つのスクリューが回転して空気を圧縮し、連続運転が可能で騒音が小さく(60~65dB)、効率も高いです。
スクロール式
2つの渦巻き部品が動いて空気を圧縮し、静音性に優れています(40~60dB)。オイルフリーのため、食品や医療分野、家庭用エアコンなどで広く使用されています。
エアコンプレッサーがうるさくなる原因
稼働音が急に大きくなった場合、故障の兆候です。以下のような異常音が発生する場合は、早急な対応が必要です。
キーキー音
モーターのベアリングが摩耗している可能性があり、交換が必要です。
ブザー音・クリック音
配線の緩みや電気的な問題が原因と考えられます。専門家の点検が必要です。
ガタガタ音
部品の緩みやエアフィルターの取り付け不備、ダクトの振動が原因で発生し、再取り付けや交換が必要です。
騒音対策
騒音の対策として、以下の方法があります。
点検・メンテナンス
定期的な点検とメンテナンスが騒音を防ぎ、トラブルを未然に防ぐ最も効果的な手段です。
防音ボックスの活用
レシプロ式のように騒音が大きいコンプレッサーには、防音ボックスの使用が効果的です。
防音パネルの活用
コンプレッサーの周囲を防音パネルで囲い、吸音材と組み合わせて騒音を抑える方法です。
コンプレッサーの修理・メンテナンス事例
①コンプレッサーの省エネ改善事例
こちらは、コンプレッサー点検工事です。
Vベルトが劣化していたため、Vベルトの交換と定期的なメンテナンスを行いました。
メンテナンスを行ったことで、コンプレッサーも従来より効率よく稼働することができるようになり、大幅な電気代の削減にもつながっています。
当社では、省エネに直結する工事サービスを展開しておりますので、電気代の高騰にお困りの方は、お気軽に当社にご相談ください。
②スクリューコンプレッサーの点検・メンテナンス事例
当事例では、お客様より「コンプレッサーの定期点検を行ってほしい…」と依頼いただきました。
そこで、消耗部品の交換と分解・清掃・組立を行いました。
その結果、単に、コンプレッサーのトラブルレス化につながったのみならず、稼働率も大幅に改善し、電気代の削減にも直結しました。コンプレッサーのメンテナンスによる省エネ化のことなら、当社にお任せください。
愛知県の工場の省エネ対策は、当社にお任せください!
今回は、エアコンプレッサーから発生する騒音の原因とその対策についてご紹介いたしました。
工場省エネセンター愛知.comは、株式会社エス・エヌ・ジーが運営し、愛知近郊の製造現場の生産技術・保全担当者様に向け、最新の省エネ情報発信をする専門サイトです。脱炭素・省エネという面からものづくり企業のコスト削減・省力化・生産性向上をサポートいたします。
お気軽にご相談ください。